東方を語らずして、ゼロ年代の同人誌は語れない。

東方を語らずして、ゼロ年代の同人誌は語れない。あまり賛同者はいませんが。つまり、どういうことかと言うと、東方への言及を抜きにした「歴史」を語ることは不十分なものにならざるを得ない、ということです。


同人誌業界を席捲した男性向けのムーブメントとしてエポックメイキング的な作品というのは、例えば、セーラームーンだったりエヴァンゲリオンだったり。当時でも、その熱は一目瞭然、誰の目にも明らかだったことでしょう。


歴史的遠近法の彼方となった今、それがよりいっそうはっきりと分かります。


私の周りでは、がっつり同人買う人でも、けっこう東方というジャンル自体は買わないという人がままいるのです。あと、買ってもエロだけです、とかですね。そんな人に限って、嫁が三ヶ月ごととか六ヶ月ごとに変わるのですね、分かります。


非常なお節介ですが、それは極めて勿体無いですよ、東方にも勿論ちゃんと読むべき本はありますよというのが本論の結論であり、啓蒙であり主張なわけです。


というのも、同人誌知識人界隈?(そんなものがあるとすれば)では、どうも東方というのは、若いなぁ(苦笑、とか、創作こそが至高だろ常考とか、えろしか興味ないです(キリッ、とか不当に低い扱いに甘んじているように思うのです。語るに及ばず、というか、隔離されているイメージ(w。自分の琴線に触れるコミュニティの底上げというか、発掘というか、何か出来ることをしたい、そういう思いから、書きたくなったのです。


そんなわけで、いまどき、東方を語ってみたくなったのです。