退職への道 種銭を作る

仕事にあんまり情熱が持てなくてですね。しょうもない言葉遊びに最近嫌気がさしておりまして。どうも自分は同じ部署で4~5年やっていると、飽きが来るのかもしれません。最初の1~2年は覚えるので必死で、次の1~2年は最も幸福な期間?で、自分なりに改善したり、効率化をはかってみたり。で、飽きる、と。内面的な分析はそんなところですが、他人に振り回されるのがいい加減、我慢出来なくなってきたというのが大きいかもしれません。まぁ多少の裁量はありますけれども、いまの業務は受け身の業務なので、こうやりたいと思っても、上や他の部署の意向に沿って業務を進めなくてはならないし、お世話係というか小間使いというか、猫の餌係的な感が半端ないんですよね。周りを変えろ、と言われるかもしれないけど、バチバチやって自分の思うようにやれる環境を勝ちとりたいですか?と問われればそこまではやりたくない、そっとしておいてほしいくらいの、ぬるま湯的環境を維持したいぐらいにしか思っていないので、そこまでする義理はないよなあぐらいにしか思っていないのです。

所詮雇われですから、意に添わぬこともやらなくてはいけないことは重々承知ですが、人は増えないのに、案件は増える一方だし、給料分以上の働きを求められているわりには、どうしても報われなさの方に目が行きますね。便利な駒扱いされているなぁというのを感じると言いますか、要はやってられない、というやつです。なので、騙し騙し目の前の業務をこなして日々をやり過ごしております。サラリーマンなんてそんなものだよ、なのかもしれませんが、どうにこうにもねぇ。

そんなわけで不平不満はあれど、とりあえず、今すぐ会社辞めてしばらくは飢えて死ぬことはないですけど、じり貧だしというわけで、仕方なく勤務を継続しているわけです。

 

ここ数年FIREがブームになっておりますが、別に何かどうしてもやりたいことがある、というわけじゃないんですけど、むしろその逆、何もやりたくない、という境地から、「あー会社辞めたいなー」という妄想を具現化出来ないかなと計画を練っております。アイゼンハワーいわく思う通りにいかなくても無策よりは計画があった方がマシ、なわけですから、漠然とでも、何かしらの計画を持ちたいところです。

 

まずは現状の把握です。コロナの前にマネーフォワードを入れて、お金の出入りの可視化をしました。それまでは収入>支出であればいいやくらいのテキトーさでしたが、、、。そこまで厳密にやっているわけではないので、キャッシュの使い道まで記帳しているわけではないのですが、入りと出、あとBSが把握できたのは大きかったですね。それによると自分のざっくりの年間支出が300万円くらいかなと。月に直すと、25万円/月です。もちろんただ生活するだけなら15~6万円といったところなのですが、家電を買ったり、ガジェットを買ったり、とかそういうのも全部ひっくるめての、300万です。2020年は飲みにも行けなかったし旅行もほとんど出来なかったので、まぁ多少はみた方が良いのかもしれませんが、単純に生きていくだけなら、自分は300万円もあれば十分生きていけるかなという数字に信憑性があると言いますが、数字を出してみて、自分なりにそんなもんかという納得感はあります。

 

最低限のラインがわかったところで、ゆとりある生活というやつをするのなら、これよりも多ければ多いほど良いということになります。まぁでも1,000万は過剰かなと思います。ここからは多少生臭くなりますが、現状の年収相当が維持できるくらいが理想ですかね。仕事を辞めたとしても現役のときと同じくらい稼げていけるのならば何も問題はない筈です。社会的信用というやつはがた落ちでしょうけど。

 

4%ルールに従えば、年間生活費の25倍を貯めることが出来れば、資産を減らさずに生活できるとのことです。その信憑性は各々検証頂くとして、目安として参照するのは良いかなと思います。仮に360万円(30万円/月)とした場合は、9,000万円です。480万円(40万円/月)とした場合は、12,000万円です。さらに倍の960万円(80万円/月)ならば、24,000万円!です。

 

まぁ年間支出額の算定は、家族構成によっても大きく変わってくるでしょう。妻帯者なら300万円じゃとうていおさまらんと思いますし、ひとりで、毎月80万円もどうやって使うのかな?帝国ホテル暮らしとかすれば、結構使えそうな気もしますが、もったいなくて自分はしないでしょうね。

 

上の試算は年金とか一切あてにせず、自己資金だけで完結するシナリオになりますが、もし仮に年金受給年齢まで食いつなげればよい。あとは残った資産プラス公的年金でOKという逃げ切り計算的発想でやれば、必要金額はだいぶ少なくなると思いますが、不確定な要素満載ですし、何がどうなるか分からないので、補完的なものとして捉え、あんまり当てにしない方向でいくのが賢明かなと思います。

 

日々の生活費を下げることが出来れば、必要な金額は大きく下がることは自明なので、もし仮にリタイヤが射程圏内に入ってきたら持ち家の検討をする人も多いようです。無職だと、住宅ローンも組みにくいでしょうし、低金利でお金を借りることもできないでしょう。取らぬ狸ですが、検討の余地はありそうです。

 

別のアプローチから考えてみましょう。サラリーマンの生涯年収は諸説ありますが、2億~2億5,000万円と言われているそうです。また、平均年収ですが、昔は600万円などと言われていましたが、いまはせいぜい400~500万円程度のようです。仮に生涯年収の半分の資産を築いて退職するとなると、普通の暮らしをする限りにおいて、お金の心配をすることはなさそうかなと思います(定年まで40年のうち20年間勤務と仮定)。また、平均年収からみても、贅沢をしなければ、それくらいが妥当な線かと思います。仮に全額普通預金に置いたとしても、1億円あれば、毎年500万円ずつ消費したとしても、そう単純じゃありませんけど20年は持ち堪えられるので、年金受給年齢まで逃げ切れそうという打算が働きます。

 

というわけで、とりあえずの結論です。

安心して会社を辞めるには、1億2千万円の資産を築く必要がある。もちろん、多ければ多いほどOK。たぶん、1億でもいける気がする。でもそこまでいけば、いつでも辞めることが出来るので、気持ち的にだいぶ楽になれそう。