ドル円140円記念

記録として。手元のメモによると、08/01に132.07円で、3,000ドル買い付けたのですが、こうなるともっと買っておけば良かったですね。このときは130円割り込むかな~とスケベ心で大きめの換金は出来ませんでした。短期的には、ジャクソンホール会議の際のパウエル議長講演から、9末のFOMCの利上げ幅が、0.5なのか0.75なのか、どこが金利のピークなのか、いつ利下げに転じるのか、という疑問に関するヒントを探ろうということで注目度が高いイベントになりました。結果、景気と雇用を犠牲にしてでも、アメリカの金利はまだまだ上がりそうという見方が大勢を占め、株安、円安になったのかと思います。

達成感からいったんは調整するかもしれませんが、次の節目は1998年の147円でしょうか。日銀は現総裁のうちは、絶対に金利を上げられないので、十分あり得るかと思います。円建てでお賃金を頂いている立場としては、労働意欲の減退この上ないですが、これからも定期的にドル転を続けて、資産の一部をドル建てで保有し、自己防衛に努めるしかありません。いったん勢いがつくと、合理的な値付けではなく、感情で動く部分も大きいと思うので、持ちこたえられる臨界点を探りつつということになろうかと思いますが、仮に1ドル200円とかになったら、次期新型iPhoneは40万円ぐらいしそうですし、今の倍の貿易赤字を計上しそうです。行き過ぎの揺り戻し、いずれは平均に回帰するとはいえ、日本の国力の衰退をそのままダイレクトに反映しているだけに過ぎず、まだまだ序の口ということも考えられます。何が正解かは分かりませんが、今の状況下では全財産を円一点集中はちょっとリスク高いだろと思わざるを得ません。ユーロもヨーロッパでのエネルギー価格の高騰とか見ると、とうぶん期待できないだろうし、資源も軍事力もダントツの超大国の通貨とか、初心にかえって金(ゴールド)なんかが逃避先として選ばれるのではないでしょうか。いきなり破滅的なカタストロフィが起きる可能性は、もちろんあるものの、そこに至るまでに延々と「茹でカエル」状態が続く方がずっと可能性は高いと思います。画期的な核融合炉が実用化されるとか、海底資源の実用化に目途がつくとかでもしない限り、超長期的なトレンドとして、円安傾向は不可避だと思っていますので、そっち方向にbetしていきたいと思います。見込み違いで円高になったときは、大人しく歯を食いしばって、サラリーマン稼業を継続して円を稼ぎたいと思います。