『ミスミソウ』1〜2巻

負のオーラ出まくりの、心底嫌な気分になるマンガです。帯には「押切蓮介初の本格精神破壊ホラー」と銘打つくらいですからね、押して知るべしです。まぁ唯一の味方たる相場くんも色々抱えているんだけど、淡い恋愛なんかあったりして、そのへんのバランス含めてたいへん素晴らしいですね。『闇金ウシジマくん』の一巻も相当なものでしたが、また違った意味で重いコミックです。


春花(この名前も意味深です、しかも苗字は野咲)が、とにかく可憐なんですよ。
それが、一巻のラストのコマとか、もう凄いですよ。圧倒されます、情念漂いまくり。


2巻は、鬱屈として雰囲気がさらに重くなるのですが(失語症?と思わせるような描写あり)、見ようによってはカタルシスに溢れているし。


そして、最後に虎で買ったせいか、最近流行の販促グッズたるメッセージペーパーが封入してあったんですが、その4オマにワラタ。


作家のモチベーションとかテンションの高さに脱帽です。