続・海浜幕張周辺事情

カルフールの日本法人が撤退するというニュースを聞いたので、閉店する前に話の種に行かねば、ということで、行ってきました。会社から5分、ドアトゥドアだと10分くらいでしょうか。近すぎ。しかし、百聞は一見に如かずといいますが、全くその通りで、広い広いとは聞いていましたが、だだっぴろくて、正直使いにくいです。そもそも食品だけしか扱っていないという思い込みもあり?雑貨やら家電やら衣料まで何でもござれだったんで、ちょっと面食らった次第です。

そもそも2階にある、ということ自体が想定外というか…。意外なことに全然安くはありませんでした。カルフール独自に開発した商品っぽいのは、サイズもでかくお買い得感はありそうですけど、かと言って一人者が試しに買ってみるかという量ではないです。おまけに、普通のメーカー品(日清とかハウス食品とかカルビーとかのことです)は、そこらのスーパーよりも全然高いです。惣菜コーナーとかでやたら、チーズ系のものが売っていて、ああそういえばフランス系資本だったけとか、買い物をしている外国人(白人、アジア系問わず)に、思い起こす国際商店。店員は当たり前ですが、日本人?ばかりですが、どうせバイトなんだろうと思うと哀れ彼ら彼女らは失業者間違いなしですね!って冗談ですよ?でも、イオンの本社もすぐそこにあることだし、ハコは残るわけなんで、イオングループとかイトーヨーカドーとかが買収するんじゃないかと。ただし、イトーヨーカドーはすぐ近くに店舗があるから、ちょっと商圏が被るんで難しいかな、という気はするのですが。

あと気になったのは、レジ。カゴとか商品を置くとこがベルトコンベアみたいになっていて、違う思想で作られたモノをみるのは面白いです。カルチャーギャップという言葉は、軽々しいので簡単に使いたくはないのですが、他に言葉も見つからないので、そういうことにしておきます。個人的な印象としては、無駄に機械化してかえって手間が掛かっているとしか思えないのですけど、どうか。

撤退するというニュースを聞いての雑感としては、日本進出というからにはそれなりのプロジェクトチーム組んで、予算付けして、イニンシャルコスト負担してと、そこそこどころか莫大な資金が掛かったはずなのに、回収したかしないかでよく分からんうちに、撤退して責任問題とかどうなるのとか、そういういらんことを心配してしまいます。もっとも、実は毎月毎月稼動させるだけでも既に物凄い赤字を垂れ流していて、傷が広がらないうちに…という英断かもしれないし、実はもうとっくに資金は回収が終わっていて、もうけもそこそこなんだけど、期待したほどの消費が振るわず、マーケットの将来性がないと判断されて、あるいはカルフールにとって優良なマーケットになり得ないと判断されてしまい、もっと別な市場に資金を転用しようとする動きかも知れぬ。こういうことは、インサイダーじゃないんでわかりませんが、小売業界も病める巨人、ダイエーが明日をも知れぬ産業再生機構送り、業界激震がもはやそこまで来てるのかもしれませんぞ、てな感じで終われ。