浅井ラボ『TOY JOY POP』

ファミレスでのんべんだらり、と見せかけてフクちゃんとザキ、瑛子と真央、関節ババァの三本立てでお送ります・・・といった塩梅。正直自分には合わないなぁと思いました。共感できる登場人物が皆無だとちょっち辛いです。一番アレだったのは、まぁ瑛子と真央絡みなんですが、男の端くれとしては、大友君に同情するしかない。


「男の子が差し出せるもので、真央たちの興味あるものがないだけ。本やテレビやスポーツや他人の話はつまらない。だってそれはあなた自身じゃないもの。真央は男の子の収入や地位や名誉や学歴には興味ないの。価値が高いものは利用しようって思えるだけ。だってあなた自身じゃない、くっついているだけのモノだから、他の誰かについていてもいいモノなの」

とか

「中身や心が好きだといっても、最終的に自分のことを好きになる人格だけが好きで、やっぱり顔と体がキレイでカワイイのが第一。見え見えすぎるよ、そんなの。男の人がそうなのに、なんで女の子の側だけが大友君の内面に興味を持たないといけないの?」

素でこんなん言われたら、人間不信になって立ち直れないね。逆に言えば、痛いところを突かれたから、とも言える。男はバカな生き物なので、聖母と娼婦の二つながらを持ち合わせている幻想を求める。