コピー誌の保管ってどうやってます?

連休を寝てばかり過ごすのもどうかと思い、池袋は東急ハンズへ。本当は、柏あたりで済ませたいところではあるが、昔贔屓にしていた文房具屋が潰れたとは言わないまでも、大幅に売り場面積を減らしていて、使えないのでわざわざ池袋くんだりまで行く羽目に。
目的としては、部屋を埋め尽くす勢いの同人誌をなんとかしなくちゃならんというわけで、部屋の整理をしようとは前々から思ってはいたものの、これがどうして同人誌という奴はなかなか扱いがデリケートなものでして。一頃に比べれば、自分もだいぶ存在な扱いになってきたとは思うけど、それでもやっぱり苦労して入手してきた同人誌やら欠かさずにチェックしているサークルさんなんかの本はやっぱり出来るだけ良いコンディションのまま保っていきたいというのが買い専の悲しい性なのでしょうか。
いわゆるオフセット誌については、やっぱり昔は気合の入り方が違っていたので、一冊一冊丁寧にアニメイトあたり(この辺がいかにも若さですね)で買ってきたブックカバーを掛け・・・とやっていたのですが、いかんせん費用はともかくそれだけの時間も手間もだんだんと掛けられなくなってくるあたり、仕方のないことなのでしょうか。よく読む本なんかは、開き癖もつくし指紋べったりになるしと防塵対策と人間の手の汗やらそういうものを防ぐためにもカバーを掛けなくちゃなぁとは思うのですが、一度掛けなくなるともうダメですね(笑)。もう自分は完全に諦めてしまい、予めB5の同人誌がすっぽりと入る、こういう袋を利用しています。100枚入りで500円くらいのものですし、もう同人誌即売会で買ったその場ですっぽりと入れそのまま収納。もっとも、戦闘中は混雑していますし、両手も塞がっていることもままありますから、いつもいつも買ったその場でというわけにもいかないのですが、事後、分配がてら整理をするときやら、休憩の合い間合い間を見て、せっせと本を収納するだけです。某袋屋(何屋と形容したら良いのでしょうか、文房具屋と袋にケースに特化した店)で、これを見掛けて2,3試しに買ってピッタリのを見つけて以来、この手の袋を大量にストックして切らしたことはありませんし、本を買いに行くときは必ず持参です。
それはそうと、オフセットはつくりもしっかりしているので、この手のカバーをするとか袋に入れてしまえば、まぁまず万全なのですが、やっかいなのはコピー誌です。分からない人のために一応解説してみますと、コピー誌というのは色々な定義があるでしょうが、一般的には、締め切りを過ぎてしまったためか、はたまた何の因果か知りませんが とにかく印刷所へ入稿することなく、そこらのコンビニやらのコピー機でコピーされた同人誌のことを指します。ちょっと手が込むと表紙がカラプリンターで出力されたカラーだったり、中に特殊な紙(色紙とか和紙とか)を挟んで装丁に一味加えてみたりと色々なバージョンがあるので、一概には言えませんが、オフセットに比べれば、ギリギリまで作家さんは原稿を粘れることもあって、「オフセ新刊落ちたんで、コピー誌出します〜」とか、発行に要する費用がコピー代程度で済むという廉価性ゆえか、オフセを刷るにはちょっとなぁというようなとき、具体的には初めから需要が見込めないので「少数しか刷りませんので、コピー誌です〜」とか同人作家初心者(2ちゃん用語で言うところのの「ピコ手」作家さん)なんかは、「同人誌初参加のコピー誌です〜」といった按配になるわけです。
オフセはこのご時世、ヤフオクもあれば虎もある(笑)、と言うわけで、そこそこのサークルさんであればそこそこに流通手段があるので、あとからでもリカバリーが効かないこともないですし、誰でも知っているようなサークルさんであれば、嫌な話ですがカネさえ積めば買えない同人誌はないと言ってもよいでしょう。余談ですが、一番高い同人誌って幾らぐらいなの?という非常に下世話な、それでいて誰しもが一度は興味を抱くであろうトピックスですが、虎の穴のショーケースで自分が見た限りでは、今をときめく月姫は「TYPE−MOON」の絵師である武内崇氏がブレイクする前の超極少数は発行した何とかという同人誌が10万円くらいだったろう、とうろ覚えながら記憶しています。高いとみるか、安いとみるか、それこそ人それぞれ、個人の価値観ですが、個人的には、いわゆる芸術品であるところの絵画に比べれば、何をかいわんやというぐらい、タダ同然ですらあるとさえ言えると思いますが、むろん、後者は一点ものであるという点、また、知名度とそれに裏打ちされた芸術性、薀蓄(いわゆる歴史というやつですね)が値段に加味されてくるので、それ相応の値段になるのだ、という意見もありそれは全くその通りだとは思いますが、ちょっとした骨董品を買うだけでウン10万することに比べれば、それくらい平気で出せる気がしませんか(え、もしかして自分だけですか?)。そうは言っても、「買える」ということと実際にそれを「買う」には、天と地ほどの深淵が横たわっておりまして、実際にそれを買う人はあまりいません、ね。
話がまとまるどころか益々どこへ向かうのか書いてて自分も判然としませんが、コピー誌とはオフセに比べればある意味、敷居が高い存在、一度買い逃すとマイナーなサークルさんの場合(失礼!)、再録してくれたりすることはあっても、いわゆる再版を掛けることはいきおい少ないですから、非常にコレクター泣かせな一品であるとご理解頂けるのではないかと思います。おまけに、この世界では時限といって、開場直後には製版出来ていなくて昼過ぎから売り始めたりとか、遅刻して以下略とか、ちょくちょくオンリーに出たりして、しかもいつも刷るのは極少数部発行のコピー誌で開場5分で完売してしまう代物だったりとかで、一般買い専からするとえらい苦労させられるシロモノでして、ある人には言わせれば、入手出来なかった(買えなかった)、コピー誌は存在しない!と公言する人がいるなど、コピー誌は一定の割り切りが必要です。
要はですね、買うのにこれだけ苦労させれたコピー誌ですが、元を正せばそのへんのコンビニでコピーした原稿を適当にホッチキスで閉じただけ(失礼!)という極々シンプルなその長所がそっくりそのまま仇となり、これまたえらく耐久性がなく、折れやすく、曲がりやすく、という素晴らしさを発揮してしまい、昔の人曰く「コピー誌は保管に困る」というわけです。
そんなわけで、今まで自分もコピー誌の保管には手を焼いていて、オフセと違って立て掛けるわけにもいかないので、とりあえず一回り大きいA4サイズのクリアファイルに挟んでに間に合わせの耐性を付け?、横に重ね置きという風な感じで、書庫に積んだりと四苦八苦してきたわけです。
疲れてきたので、デジカメも壊れていることだし、肝心のコピー誌保管方法講座は次回に持越しです。