『さよなら妖精』

読み終わりました。やっぱりな結末でありました。1,500円+税の価値があるかと問われればけっこう微妙なラインでしょう。やや期待し過ぎていたのかもしれません。著者には単行本の方が文庫とかに比べれば断然印税が入るらしいので、応援の意味も込められる人ならば買いでしょう。その意味でただいま絶賛応援中な作家さんなので、是非人から借りるんではなしに買って上げて下さい。

肝心の感想ですが、ミステリというよりは青春小説ですかね、やっぱり。熱いシーンこそないけど、女友達との微妙な距離感、散りばめられる他愛も無いユーモア&謎かけなんかは結構好きですね。米澤穂信コンプリートするなら読まなきゃいけない作品でしょう。

近刊予定となっている「犬はどこだ」(東京創元社ミステリ・フロンティア)、発売されたんでしたっけ?&今回は探偵ものなので、個人的に期待大なのです(一応、明日サイン会らしいですね)。それと、これもまた期待が膨らむ、小市民シリーズ?の続編『夏期限定ももシャーベット事件(仮)』らしい。このぶんなら、最低でも四季分は書けますね。