同人サークル墓地供養所

某所のパクリです。


同人誌蒐集家とは、墓守のような一面がある。


同人誌蒐集の在り方、なんて一文の得にならないことは、常にぼんやりと考えていて、それはそのまま自分自身の本棚をどういう基準に則って、整理運営するかという問いである。もっとも簡便かつ明快なのは、一度読んだ同人誌は捨てる、であるが、そこまでは踏み切れない自分がいる。さて、再読するのかと問われれば、極めて曖昧な返答しか出来ない自分が情けない。


同人誌収集の過程は、徹頭徹尾、主の趣味嗜好が反映され、貫徹されたものでなくてはならない。同人誌蒐集家の本棚は、図書館であってはならない。


本棚を見直していて、コンスタントに蔵書が積み上がっていくサークルさんがある一方、これ以上、蔵書が増えないサークルさんがある、という当たり前の事実がそこにある。上がりというか活動停止になったサークルさんの棚が、いつまでもいつまでもそこにある。未練がましいと受け取られようが、大切な想い出のよすがに他ならないから如何ともし難い。



いつか、そうしたサークルさんの墓碑銘を書ければ、と思う。