コミケ72 宴の終わり

東1ホール外周カッタ跡地付近で、友人たちとブツの仕分けをした後、閉会の時間を迎え、拍手。この瞬間は何度迎えても特別な瞬間。

例えようもない一体感。コミケというカオスな、なにものかに帰属意識を感じる。一般入場で、東駐車場からホールに飛び込むときは、Z旗なのるかそるかな気分であり感傷に浸っている余裕などない。すべてが終わり、緊張が緩んだからこその感情なのか。

はちきれそうになった紙袋を抱えながら臨海線に向かう道すがら、ふと振り返ると、夕暮れどきにはほど遠いものがあるものの、照り付ける西日に照らされ輝くビッグサイトの雄姿。

この感情はあの場にいた参加者なら誰もが感じた筈。こればかりは、一般人には味わえまい。彼らには分かるまい。彼らには想像も出来ない世界がそこにはある。

宴の終わりはいつも心地よい疲労と、今年も無事終えられたという安堵、そして終わってしまった祭りの後の寂しさに包まれる。