世界の半分

中国の共産党大会が閉会し、習近平3期目が正式に発足しました。一中全会でお披露目された人事によって、共青団出身者は完全排除され、集団指導体制は完全に崩壊しました。まぁ前日の胡錦濤の閉会間際の途中退席とか露骨過ぎて、げに恐ろしきは権力闘争ですなぁ。4期目どころか核心はもう死ぬまで権力を手放さないんじゃないかな?という感じですね。まさに暗澹たる思いです。前回の党大会で、次世代の後継者候補が入っていなかったので、こうなるのは自明の理と中国ウォッチャーはいうのでしょうが、ターニングポイントは後になってみてからじゃないと分からないと言いますか、ロシアの暴走も今から思えば伏線とでも言うべきクリミア併合のときから、避けられない運命だったのかもしれません。これから文革みたいに反対派の粛清が始まって、国内を固めたら、台湾統一に向けて、虎視眈々と機会を狙うのでしょう。まさに軍拡やむなし、の情勢になりました。どうしてこうなってしまったのか?過日の香港の運命は明日の台湾、明日の台湾は、近い将来の日本に降り掛かること間違いありません。ゼロコロナ政策や経済成長の鈍化、国内の締め付けによって中国国内に充満する鬱屈した不満を逸らすために、無茶な対外拡張政策に打って出ないことを祈るばかりですが、すべては核心の胸ひとつに委ねられてしまいました。悲観的なことばかり書き連ねてしまいましたが、これ以上、世界がカオスにならないことを願ってやみません。