GAFAMの決算からみるアメリカのインフレーションと景気後退

というわけで、怒涛のメガテックの決算Weekが終了しました。無敵のマイクロソフトやグーグルが滅茶苦茶にたたき売られ、Amazonは一時▲12%、アップルが辛うじて、踏みとどまった決算を出したら、逃げ場として買われて、一夜で+7.56%という結果に終わりました。全世界を相手にビジネスを展開する各社でさえ、ドル高と景気後退の影響は避けられないということが確認されました。メタに至っては▲25%と、ホルダーだったら卒倒ものの売り浴びせです。振り返ってみると、ダウ>ナスダックのパフォーマンス差が目立った週でした。重厚長大、時代遅れと揶揄され続けてきたダウですが、こここにきてGAFAMの失速を横目に底堅さ、堅調さを維持しております。

一方、アメリカの7~9月のGDPは、年率換算で+2.6%というニュースには驚かされました。住宅なんかは高金利の影響で失速が目立つ一方、個人消費の旺盛さなど、ほんとに景気後退するの?という感じです。VISAとかの決算を見ていても、アメリカ人物買いすぎだろとか思いますし。コンテナ船の運賃が正常化したというニュースも見かけました。

月が変わって来週は、FOMC~雇用統計、そして米中間選挙とイベントが目白押しとなります。ほぼほぼ、再度の0.75%の利上げが確実視されていますが、資産価格の上昇、株高牽制発言がくるのは間違いなさそうです。もし、年内最後のFOMCでも0.75%なら、ちょっと考えたくないですけど、その可能性を仄めかす発言もあるかもしれないですね。

それにしても、毎日毎日ジェットコースターに乗っているかのようなボラリテリティの激しい相場変動です。金曜日の朝に約100万円が消え、土曜日の朝になったら何事もなく元通り?になっていました。折角?介入で、146円付近まで戻したのに、日銀政策決定会合での黒田総裁の相変わらずな頑なな発言を受けて、147円後半くらいになっていました。

政府は総合経済対策で29兆円規模の補正予算を組むそうです。ガソリン代のみならず、電気、ガス代も補助ってどこの後進国社会主義国だよっていう施策です。こんなの一回やったら、延長・延長になるのが目に見えているだろという感じです。雇用調整助成金も営々と積み立ててきた雇用保険料の目的外使用で食いつぶすまで、終わらなかったし、タガが外れているというか、これだけバラまいても、日銀が国債を買いまくっているので、長期金利が暴騰することもありません。無茶な財政組んで問題の先送りをしているだけで、やっぱり破滅的カタストロフィは避けられないな、と思います。本丸の年金・社会保険制度改革に踏み込めない以上、税収で返せる規模をはるかに上回る大盤振る舞いです。ソフトランディングは望めず、破綻するかしないかではなく、もういつくるか、という次元の問題かと思います。できれば、私が死ぬまで破綻しないで欲しいですが、さすがにそれは無理でしょう。2022年ももう残すところ、あと2か月足らず中、株価は冴えませんが、日本円と心中するよりはマシと心得て、日々を淡々と過ごし、退場せず、追加資金を定期的に投入していきたいと思います。さしあたり、冬ボが出たら躊躇なく、ドル転し、より取り見取りなので、アメ株を積み立てたいと思います。