中間選挙~CPI逆ショック

CPIでインフレが僅かながらも減速した指標が出たことを好感し、いきなり株は大暴騰&ドル安円高が加速しました。146円付近からの138円近辺まで。いやもう何が何だか、、、。指標ひとつでこれだけ動くとは。もし、逆の結果になっていたら、どうなっていたのでしょう。データ尊重というのが建前でなければ、12月のFOMCでの0.75%の利上観測は後退しつつあります。アメリカのインフレは依然として、高水準に張り付いているように思えるのですが、市場は半年先の経済状況を先読みして反映するという機能があるので、景気後退・失業率の増加からのインフレ鎮静化を織り込んでいるのかもしれません。いずれにせよ、半信半疑です。過去何度もこれで底打ちか、と思わせながらもダウントレンドは変わりませんでした。アノマリーから年末ラリー到来、と期待させといて、そのたびにひっくり返されてきました。

 

アメリカの中間選挙の結果はまだ確定しません。下院は、ほぼ共和党で間違いないですが、上院は拮抗しており、アリゾナ州での民主党の勝利を受けて、49議席対49議席となりました。残すはネバダ州(開票作業中)、ジョージア州の決戦投票(来月)のみとなりました。もし、ネバダ州で民主党が勝てば、その時点で過半数確定、逆に共和党過半数を取るには、連勝が必要という情勢になりました。結果的には、民主党共和党から議席を奪ったペンシルベニア州での勝利が、共和党にとっては敗北が大きかったということになるのかもしれません。どちらが株価にとってフレンドリーなのかは分かりませんが、アメリカの分断を象徴するような選挙結果になりそうです。2年後の大統領選挙はどうなるかわかりませんが、年齢を考えても、バイデン・トランプ以外の新しい候補者同士で、雌雄を決してもらいたい、と思う今日この頃であります。予測不可能なトランプ劇場は見ていて楽しかったですが、ちょっと健全な状態とは程遠かったのも事実です。

 

我慢の時は続きますが、じっと耐えて淡々と積み立てていきたいと思います。