夢と散る

7月から8月にかけて、株式市場、為替相場は怒涛の動きを見せています。ドル円も161円から146円へ。神田暴威が為替介入していたころは、まだまだ余裕でしたが、08/02金曜日の日経平均に至っては1日で▲5.81%、値幅▲2,216円という凄まじさです。年初からの上げは凄かったですから、来るべきものが来たというわけなんでしょうが、メンタルの方は最悪です、、、。

 

アメリカの方は、景気後退懸念云々、日本の方は、日銀の予想外の利上げをきっかけにして、というわけですが、これを事前に察知して、予め利確しておいてやり過ごすなんて、器用な芸当ができない以上、甘んじて受けざるを得ないとしても、痛いものは痛い。削られるのは、含み益だとしても、お金が減ったと錯覚してしまうのは、なんなんでしょうね。

 

日本の方は、もう完全にパニックモードで、あらゆる銘柄が全部売れ、でしたが、アメリカの方は、これまで強かったマグ7銘柄とか半導体が売り込まれる一方、いわゆるディフェンシブ銘柄などがポツポツと買われているので、セクターローションあるいは、業績次第ではまだ希望が見える展開でした。

 

当面の間、どこで下げ止まるかを探る展開が続き、苦しい局面が続くものと思われます。次の大きなイベントは、ジャクソンホール会議、利下げが確実視される9月のFOMC、11月の大統領選挙あたりでしょうか。まあでも、仮にアメリカの景気が後退するとして、逆に考えれば5%も利下げ余地があるわけで、そこは明るい材料です。これまで、これだけの高金利にもかかわらず、アメリカ経済が驚異的な粘りを見せていた方が異常だったわけで、、、。欲張らず、どこかで利確しておけば、、、とたらればが頭をよぎりますが、インフレの粘着性とか、AIバブルだとか、いろいろ考慮に入れなければいけないことが多すぎて、良く分かりませんでしたし、決断することはできませんでした。

 

今となっては遥か昔のように思えますがGWの頃も、理由はともあれ、こんな感じだったような気がします。今年の上昇を全部消して、さらに下方向を目指すのか?久々の地獄めぐりツアーに戦々恐々です。うまく立ち回ってやろうとしても、往復ビンタを食らうだけでしょうから、暴風雨をやりすごすべく、風向きが変わるのをじっと待つしかなさそうです。

 

まああと3か月もすれば、どちらにせよアメリカの新大統領も決まって、仕切り直しというか新しい政策のもと、巨大なブルドーザーのごとく、前向きな方向に動くことを期待しております。