日経3万円越え&広島サミット

よく分かりませんが、バフェット来日から大型株を中心に快進撃の日経225。あっさり、節目の3万円を突破し、買いが買いを呼ぶ展開に。アメ株は、債務上限問題は解決していないものの、こちらもナスダックが年初来高値圏で上値を窺っております。為替は、連休明けに134円近辺の円高に振れる場面もありましたが、今は138円台。ひょっとして、140円あるかも。という情勢です。あちこちから爆益報告が相次いでおり、精神衛生上、よろしくありません。ここまで上がると、ショートカバーの踏み上げも多分にあるんでしょうが、バスに乗り遅れるな。とばかりに買い向かっている人ばかりなので、その反動が怖いです。まぁ、今はこの株高を喜んでおきましょう。

 

ハイパーインフレの悪夢』でもありましたが、為替が下落局面での、この株高は、単に現金の価値が目減りしているだけ、と捉えることも出来ます。直接的には外人の買い越しなんでしょうが、現金から株式への逃避です。6月から東電管内でも電気代アップが認可されるとの由ですが、実質賃金は下落の一途なわけで、これはストライキをしない労働者も悪いわけですが、日本におけるインフレは加速の一途でしょう。生活が立ち行かなくレベルかと言われれば、そこは今は微妙なラインを保っているわけですが、円安による輸入資材の高騰・電気代アップ→全ての製品・サービスに価格転嫁→賃金上昇はごく一部の層だけ→生活苦へ、というサイクルが容易に想像され、株高、資産高の恩恵を受けられない人たちは、確実に貧乏になっていくのでしょう。目先の給料アップだけでは追っつかないレベルのインフレが来そうな気もします。ウクライナの反転攻勢のように、アメリカの景気後退局面も、いつかくるといいつつも、なかなか底堅さがあり、一方で、インフレもピークはつけたものの、過去のように2%台にはほど遠く、そこまで戻るような気はしません。劇的なカタルシスは得られず、だらだらと数年単位で正常化への道を探るという展開を予想します。さすがに年内利下げは、考えにくいのですが、債券市場はそれを示唆しております。おそらく、あと1回か2回上げてから今の水準を当面の間、維持して様子見するんじゃないでしょうか。株はヨコヨコなのかな?と思いきや、これですからね。予想と違った動きをしたときに、どう対応するか、あるいは雑音に惑わされずに、静観することができるか、握力の見せどころであります。

 

2022年の年末は先行きの暗さばかり目立っておりましたが、今のところは年初一括投資した人が大勝利なわけです。夏ボであれも買いたい、これも買いたいと思っていましたが、いろいろ上がってしまいました。でもまあ、淡々と積み立ては継続できているので、そこは評価したい。全部売ってたら、年始からの上げは全く享受できませんでしたから。さらなる握力修行に励みたいと思います。