NYダウ14連騰ならず!

水を差したのは、日銀のYCC修正のリークでした。日本時間深夜2時という時間帯から日経が悪者扱いされていて、それは全く同意なのですが、そもそもリークした日銀首脳部の方がより悪質だと思います。

 

それはそうと、07/24-28は、いろいろ盛りだくさんで消化するのが大変ですが、いちいち気にしていたら、気が変になるので、出た結果を元に、次にどう行動するのか、どういう反応が予想されるかに注意を払っていきたいと思います。

 

今週最も注目され、大きく動いてきたのは日銀の金融政策決定会合です。中でもYCC修正について。やらない、と思っていましたが、直前のリーク通りに動いてきました。長期金利の変動幅を1.0%まで容認、ということです。小手先のことするぐらいなら、一気に廃止して完全に長期金利の形成を市場に委ねれればよいのに、と思わなくはないですが、そこまで思いきれなかったのか、財務省方面、政府に遠慮したのか。

 

日経平均も為替市場も、激しく変動したわけですが、YCC解除もしくは、修正したら円高方向に動く、と言われていたにも関わらず、ドル円相場は1ドル141.17円で取引を終えました。自分にとってはやや意外でした。FRBは年内あと2回の利上げのうち、1回利上げを済ませました。8月は会合はなく、次回は9月19-20日なので、CPIと雇用統計のデータを2回見れるので、その結果次第、ということになるのでしょう。

 

しばらくは、140円を挟んだ綱引きになるのかなぁ。アメリカの金利は明白、しかるに日本の金利は不透明。今は、0.5%をちょっと超えたくらいですが、防衛線をさらに後退させた1%での連続指し値オペ連発が見られるのでしょうか?それとも、0.5~1.0の範囲内でちょうど良い落ち着きどころを見つけるのでしょうか?去年の12月に0.5%幅容認からおよそ半年で、さらに倍となりました。また半年後に今度は2%まで容認するんですか?と聞きたくなります。記者さんたちは日銀総裁に聞かなかったのかな?

 

仮に1%で張り付いた場合>日銀保有国債の評価損が膨大に発生>政府の利払費の増加>為替暴落となる未来しか見えないのですが、、、。それが見えていて、なぜ日銀はこのタイミングでYCC修正に踏み切ったのか?

 

仮説1:これ以上の国債の買い入れは限界だから?もう買う国債が市場に残っていない

仮説2:円安を止めたかった

仮説3:物価高への不満の高まりに何らかの行動を起こす必要に迫られた

仮説4:利上げの代わりにYCCがバーター材料

 

自分で仮説を書いていてなんですが、そもそも余計なことしない方が良かったんじゃないですかね。藪蛇と言うか、、、。結局負けを認めているというか、維持できないものは維持できないのであって、少しでも後退したら、あとはなし崩し的に催促相場というか、どこまでやったら、出てくるのか試す動きも出てくるわけだし。なんか自分的には、直観的にはもうドル円円高になることはない、と風に感じました。もし、130円くらいまで戻したら、残りの手持ちの円もドルに換えておきたいです。

 

真相はよくわかりませんけど、週明けの為替相場長期金利の動きから目が離せません。