誰がために

はてな」には、キーワードという便利な機能があって、ある特定のキーワードを言及した人を横に繋ぐことによって、情報の集積が起こりやすくする仕掛けが採用されています。わたしは、キーワードを巡るいざこざは良く知りませんが、それはともかくとして、それが狭ければ狭いほど、「同志」を見つけやすいということであります。
例えば、今回のサンシャインクリエイションについて言えば、「サンクリ28」に行きました云々と書いただけで、かなりな程度補足してくれるので、はてなダイアリーユーザーに限るものの、いながらにして、サンクリのレポが漁れるという按配です。自分はこれまで参加したイベントでは、備忘録がてら、買ったすべてのサークルさんではないものの、簡単なコメントと誌名、サークル名、作家名なんかを添えて、満足度を評価するレポを付けていました。WEBに買った本を晒すということは、間接直接を問わず、趣味嗜好を晒すということでもあるわけですが、どうも見てると(自分のも往々にしてそうですが)「買いました(買えました)」で終わっていたり、○○たん萌えーとかで終わっていたりするものが多く、「ふーん」という感じで、だから何?というのが非常に多いように(自戒を込めて)思うのです。

常々思うのですが、誰に向かって書いて(/描いて)いるのか、ということについて、よく考えます。例えば日記で、昔風に朝5時起床…から…夜10時就寝まで延々と何をしたかについて書かかれても、しょうがないというか、少なくともそれだったらWEBに置く意味はないだろうとか、読書日記で言ったら、「○△□を読んだ、面白かった、マル」ではまるで小学生の夏休みの日記ではありませんか。ハナシが脱線しました。例えば、ISBNコードがある本であろうがなかろうが(笑)、ある本について語る、言及するという行為は、少なくとも、ベクトルは違えども、こんなに面白い/くだらない本を読んだ、心を動かされた、だから伝えたい、という衝動がまずあるのではないでしょうか。