『新興宗教オモイデ教外伝』

5/28読了。
・・・うだるちん、思い入れ入っているのは分かるけど詰め込み過ぎ&わけわからん引用入れ過ぎ。だいたい、”本統”ってなんやねん。最初誤植かと思ったら繰り返し出て来るから、意図的なんだろうね、きっと。
というのが初見の感想なんですが、前半の心霊ツアー編までは正直テンポも良くなく怠ったのですが、いちごが語り出したあたりから、ようやく外伝らしくなってきたかなーと。
筋はオモイデ教読んでいるような人にはバレバレだし、たぶんあの人とあの人は、あの人なんだろうなぁーというのも丸分かり(一応ネタばれ防止)。
オモイデ教をリアルタイムで読んでいませんけど、日常に潜む狂気というか、思春期に在りがちなぐちゃぐちゃした何か、そして、トーコンエの「俺はどうしたらあんな(いい)女に好きになって貰えたのか」(うろ覚え、意訳)という独白あたりに魅力があったんじゃないかと思います。もちろん、中間やゾンなんかの魅力的なキャラクターの存在も見逃すことは出来ません。
対して、とクドクド言うことはしませんが、ジロちゃんたるキューちゃんは特に悩むこともなく、なつみさんたるいちごはアレだし、いったいこの話の主人公は誰なんだ、と。おそらくは最後に出て来るあの人なんだろうけど、それならそれで、二次創作SSと何ら変わらないけどオモイデ教vs桜の光をゾン視点とか中間視点とかそっち方面のアプローチの方が燃えたかなーと。商業出版だし、そういうわけにもいかんですけどあれから15年?とかいうよりはねー。

最後に。
今やると絵なんかはさすがに色あせて見えるのは否めないだろうけど変なパワーに溢れているゲームだったよな、やっぱり。10年に1度の名作と比べてもしょうがないけど瑠璃子さんはやっぱり特別なヒロインです。