地獄の1丁目一番地

ドル円は、130円を窺う勢いでしたが、いろいろあって今は小康状態です、円の信認が揺らぐ中、時間の問題だと思いますが。一方、開戦から2か月、包囲され孤立無援の戦いを繰り広げたマリウポリも、強固な地下陣地を要するアゾフスターリ製鉄所を残して、ほぼ陥落した模様です。しかしながら、一定の戦力を釘付けにし、人命を代償に硫黄島沖縄戦のように本土防衛のための貴重な時間を稼いだことは、世が世なら間違いなく「英雄都市」級の勲功と言えるでしょう。

 

さて、パウエルFRB議長が「5月FOMCでは50bpの利上げが選択肢に入る」と表明した流れを受け、売り一辺倒になってしまいました。これからFOMCのたびに毎回利上げが予定されているのに、どうなってしまうんでしょうか。かと言って、全降りして、どうなるわけでもなし、じっと耐え忍ぶしかありませんわな。

 

ウクライナ侵攻に端を発し、エネルギー、コモディティ価格の上昇は、もはや第3次石油ショックの様相を呈しています。間違いなく、後世の歴史において、ターニングポイントとして、記憶される出来事が現在進行形で、展開されています。後から振り返ってみれば、自明の出来事でも、当事者としては何が正しいのか、何をすべきではないのか、刻々と変わる状況に対して一つ一つ決断して前へ進むしかありません。

 

まだまだ序の口なのかもしれないし、突如として視界が晴れることもあるかもしれない。ありとあらゆる困難を乗り越えた先に到達できるのか。それともあえなく爆死するのか。泥沼を這いずり回りながら、まだしばらくは足掻き続けたいと思います。