2001年発行の本です。さすがに古さは否ませんが、基本テキスト?である以上、目を通さざるを得ない本かと思います。ただ、はてなのキーワードの紹介文はちょっと持ち上げすぎなのではないかと思います。
ユダヤ人の定義*1ではありませんが、オタクもまた自らをオタクと定義する者と、漠然と連想しました。何も説明していないと言われればそれまでですが、自分的にはこれが一番しっくりくるようです。
肝心の本の内容ですが、やっぱり表層をなぞっただけという感じが自分はどうしても拭えないといいますか・・・。インサイダーに書かせれば、正当化に走ってしまうし、部外者に書かせれば面白おかしくセンセーショナルになってしまうのは常とはいえ、そこを乗り越えて冷徹な目で書ければ良い評論を物すことが出来るのでしょうけれど、そう簡単にいくものでもないといいますか。本作もそこまでの域には達していないように思えます・・・。