入力補助デバイスを色々試してみるの巻

愛用しているロジクールのマウスMX-620が廃盤になり幾星霜、いい加減延命策も限界に達しつつある今日この頃、年始からこっち、いろいろ試してみました。手始めには、トラックボールでして、ケンジントン。で、しばらくして、ロジクールから新製品が出ると聞いて、M650L。どうもしっくりこなかったので、結局、どうにも我慢できなくなり最高峰のMX Master3までエスカレーションしてしまいました。

 

以下、雑感。

 

ExpertMouse ワイヤレストラックボール

トラックボールに手を出すのは、初めてで、右手で使うよりは、左手デバイスとして使おうという軽い気持ちからだったのですが、やはり利き腕の右の方が扱いやすいですね。悪くないのですが、やはりドラッグアンドドロップが今ひとつやりにくい(慣れない)ので、ネットサーフィンぐらいなら全く問題はないのですが、細かい作業をしようとすると、習熟度はまだまだこれからといった塩梅です。

 

M650L

こいつには元からあまり期待はしていなかったのですが(ひどい)、万が一しっくりくるかも、という淡い希望を抱いて突撃しました。こういうご時世でもなければ、秋葉ヨドバシあたりで、試供品をじっくり触って、可否を判断したかったところですが、コロナでちょっとなんだかなという気もしますし、会社帰りに途中下車して、ヨドバシまで足を伸ばすぐらいなら、3,900円、金をドブに捨てる覚悟でポチった次第です。大きさ、握りやすさ、乾電池式(長く使うには必須)、と要求仕様に沿った設計だったんですが、如何せん、スクロールがちょっと合いませんでしたね。速攻で予備役行きになってしまいましたが、仕方ないね。ずっとモヤモヤし続けるくらいなら、可能性を消しておいた方が次にいきやすいし。良かった点は、静音スイッチ採用なところでしょうか。ほんとに全く音がしないので、静粛性が求められる環境下では、活躍の余地がありそうです。どうしても気になるようなら、スイッチを自作で交換すれば良いんでしょうが、そういう手間を掛けられる人ばかりでなし。

 

MX Master3

ロジクールの現行(2022年)ラインナップ上での、最上位機種。これでダメなら諦めもつく、といった心持ちで、評価試験がてら購入。結果、値段を除けば大きな不満点なし。なにせ、13,500円ですからね。東プレのキーボードといい勝負です。さすがに、たかがマウスに万越えはどうなのよ、という気がしてこれまで手を出してこなかったのですが、いろいろオーバースペックです。特に複数PCとのシームレスな切り替えを実現するFLOWとか現状宝の持ち腐れなんですが、最大3台のPCとペアリングできるので、ノートPCと母艦を使い分けしたりするときに、机の上に何台ものマウスを転がしておく必要性が無くなるということで、省スペースが実現できます。買わない理由が値段以外にないのなら、使わざるをえないと考えれば、毎日使うものと考えればそれほどでもないと考えて割り切るしかなさそうです。されど、マウスということで、年で割れば、37円、2年毎日使えば、20円を切るのですから。

 

充電はUSB-TYPE-Cでの内蔵方式。これは一長一短あって、お手軽な反面、マウス内のバッテリーが死んだらマウス自体の寿命ということになってしまいます。乾電池式なら、そういう心配はないので、理論上はずっと使い続けられます。私は、乾電池式の方が好きです。HHKBのBTや東プレのR3と同じ理由。自己責任で開腹して、交換することも出来るのでしょうけど、できればあまりやりたくない。現状予備を買っておくか、ロジクールの後継機を黙って買い続けるか(同じものである保証はまったくない)。

 

スクロールホイールからゴムがなくなり、ステンレス製になったのは高級感がありますね。今のMX-620を見るまでもなく、長年使っていると真っ先にゴム部分はへたってくるので。

親指があたる箇所もラバーではなくて、プラスチックっぽい不思議な素材で構成されています。しばらく使い込んでみないと分かりませんが、削れていくことはなさそうです?

 

あと、MX Master3を使ってみて、MX-620は乾電池2本で稼働なので、結構重かったんだな(腕に負担が掛かっていた)、ということにいまさら気付かせられました。ある程度の重さがあった方が、精密な動作には向いていると思うのですが、重すぎるのも考え物。重すぎず、軽すぎず、悪くないと思います。

 

職場用に、MX Master3を買うかどうかは微妙なところ。ロジクールのソフトをそもそもインストール出来ないだろうし、そうなると、十全に機能を発揮できない。

 

東プレ23U(墨)

白は既に2台持っているので(自宅用1、職場用1)、あえて、墨を(ノートPC用に)買ってみました。やはり、墨は印字が見にくいですね。もっとも、テンキーということもあり、キー数が少なく、ほぼ配置は手が覚えているので、いちいち確かめて打つようなことはないのですが、視認性という点では、明らかに劣ります。黒系のキーボードを使っていて、色を揃えたいとか、そういうニーズもあるんでしょう。個人的には黒はカッコいいのですが、いかんせん細めな掃除をしないと埃が目立つので、最近では一周廻ってアイボリーの方が好みです。R3のようなスーパーホワイトはちょっとねえ、武骨でいかにも事務チックなアイボリーでええやんと思うのですが、時代はスーパーホワイトみたいです、悲しいなぁ。あと、23Uはなぜか知りませんが、現在ほとんどネット上で新品で買う手段がなく、在庫切れ?もしくは、生産停止中みたいです、廃盤になったというソースは見つけることが出来なかったし、東プレの製品ページも健在なので、一時的に流通在庫がはけちゃった状態なのかな、と思っているのですが。そんなわけで今回はやむなく、メルカリでそこそこ状態がよさそうなものを予備機がてら、8千円で買いました。東プレさんにおかれてはさっさと増産して欲しいと思います。

あと、最近知りましたが、絵描きさんの間で、左手用デバイスとして、安価なワイヤレステンキーを買って適当なショートカットキーを割り当ててカスタマイズして使うのが流行りのようです(下のやつなんかは初めからそれ用のシールまで同棚している至れり尽くせりっぷり)。2千円そこそこみたいなので、ノートパソコンしか持っていないユーザーさんとか、テンキーレスのキーボードユーザーはそういうのを1つ持っていてもいいかもしれませんね。東プレのテンキーは、せいぜいがDPスイッチの切り替えくらいのものですが(あとはお馴染みのNumLockキーによる制御)、経理用というか数字を入力することに特化しているので、融通が利かないのですが、後継機が出たら将来的にそういう機能が付加されたら良いと思いました。