『エンダーズ・シャドウ』(オーソン・スコット・カード)

それとオーソン・スコット・カードの『エンダーズ・シャドウ』を読了。さすが1,000円、500ページを優に超える大著だけあって、読み応えもスケールも大きな大満足な一冊でありました。
オーソン・スコット・カードの代表作と言えば、『エンダーのゲーム』と並んで、『死者の代弁者』を挙げる人が多いかと思いますが、以下略、以下略、以下略・・・。
正直に言って、カードはやや苦手な部類の作家だと思っていました。他のネビュラ賞やらヒューゴー賞常連作家であるにも関わらず自分の波長と合わない作家さんというのは、自分にとってはグレッグ・イーガンとかでしょうか。端書きを見ると、面白うそうと思い興味をそそられるのですが、読んでみるとどうも肌に合わない。おそらくは、筆致のせいでしょう。イーガンは核になるアイディアは凄いなぁといつも思うのですが、相応しい見せ方の選択を誤っているように自分には感じられるのです。その点、自分の波長に合う作家、例えばソウヤーなどはどうかと言えば、抜かりなくアイディアにマッチしたストーリー仕立てといいましょうか、引っかかることなく読めるのです。