乾くるみ『リピート』(文春文庫)

月曜に読了したもの。
SFミステリ。『七回死んだ男』のような諧謔味が足りない。
そして誰もいなくなった、のようなおどろおどろしさもない。
面白くなる前に、唐突に終わったという感じ。ワンアイディア小説であるにせよ、キャクターがいささか疎かであるように思えた。


読み終わってなぜ薦められたかが、ようやく分かった。
大森望の解説を読むために読んだようなものと思えばまぁ良いのか。
サマー/タイム/トラベラー 』くらいは読んでいないと、話にならないだろうけど。


解説が8で、本編が2。
解説というより評論の域に達していると思う。
良い仕事をしている。


そういえば、大森さんは今も西葛西にお住まいなのかな。
久しぶりにWeb見たら、狂乱西葛西日記の表記が取れているし。


支店に居た頃、某リストの中に名前を見掛けてへぇーと思ったことがある。