値札

リスク資産を持つようになると、昨日と今日とで全財産の金額が変動することになる。瞬間瞬間で、値札は目まぐるしく変わる。自分はマネーフォワードで紐づけて、大まかに把握しているけれど、一日で自分の月給相当の金額が「増え」たり、「減った」りすることも、ざらである。NYダウが、2千ドル以上下げた日などは、ボーナスが一瞬で溶ける?こともざらである。

 

いきなり、全財産が半分になる、とかそういう事態にはまだ至ってはいないが、リスクの取り方次第ではそういうポートフォリオを組むことも、もちろん可能だろう。

 

何が言いたいかというと、いまだに慣れないのだが、段々と麻痺してくるものだそうだ。ある一定以上の資産家の人にとってはゲームのスコアみたいに思えてくるそうだ、まだその境地に至っていないので、知らんけど。

 

日々の増減が、給料の入金で追いつかなくなる額、変動すると気にならなくなる、なんてことはもちろん無くて、増えれば嬉しいし、減ればファキンガッデムである。給料日なのに、お金が減っていたり、クレカとか家賃の引き落としがあったのに増えていたりするのは何とも不思議な気分である。

 

スーパーで白菜を買うとき、昨日は88円だったのに、今日は148円だったりすることは誰しも経験することだ。台風だ長雨だとかで、いきなり倍になることがあるのも、みんな知ってる。

 

変化するのは、恐ろしいことではない。落ち着かないのは分かる。昨日と今日で自分は何も変わっていないのに、財産の目盛りが動く。自分は変わらないのに、他の人が付けた値札が書き換えられる。動揺する事なかれ。

(もちろん、自分より馬鹿な買い手はおらず、自分が一番の馬鹿でジャンピングキャッチしたときは、潔く負けを認めることも必要であるが)

 

他の人が付けた値札に一喜一憂するのは止めましょう、夜は早く寝ましょう、というのが、偉大な先人の教えである。