インテルが減配を発表

ダウ銘柄でもあるインテルが遂に減配を発表しました。ここ最近の株価の下がり具合から青天の霹靂ではなく、完全に織り込んだものであったことから、驚きはそこまでではないものの、やはり「あのインテル」が、という思いはあります。インテルの退潮は、TSMCの躍進と表裏一体なわけですが、自前で生産ラインを整えて、歩留まりを上げていくビジネスモデルが機能していない現状では、キャッシュフローの観点からこれ以上の資本流出は看過できないという経営判断なのでしょう。

 

このところの株価と利回りをみて、インテル復活にかけて、少し買ってみるのも面白いかな?と思っていたのですが、なかなかその道のりは簡単ではなさそうです。いっそのことファブレス化して、生産から手をひくというのも一案かと思いますが、ある意味インテルは国策企業ですから、なかなかそういう一見合理的な判断ができないという側面もあるかと思います。当面、微細化競争に打ち勝つために、巨額の投資資金を確保するために、配当を諦めざるを得ない、という経営判断をしたわけですが、これが吉と出るか凶と出るか。

 

意外なのは、新しくCEOに就任したゲルシンガーさんとかのインサイダーが結構、身銭を切って、自社株を購入しているんですよね。コミットメントを示すためというのもあるんでしょうが、それなりに経営再建に自信があるのかな、という印象を受けます。

 

株価どうこうも気になりますが、日々パーソナルコンピューターを使ってあれこれしているので、インテルvsAMDの行方がいち消費者としても興味は尽きません。