FRB議長人事

次期FRB議長にパウエルさんが再任されたというニュースが飛び込んできました。ここ数日、感謝祭までには決めると言われていて、そわそわしていましたが、安定と実績をとって、結局はパウエル議長の再任に落ち着きそうです。バイデンさんも色々悩んで決めたと思うのですが、やはり上院の勢力図が拮抗しているのが大きいと言いますか、超党派的に反対のしにくい人選となると、これしかなかったように思います。サプライズで、ウォーレンさんとか民主党左派に受けが良いブレイナードさんでは、共和党からの賛成は得られないでしょうし。

 

再任されたパウエル議長は、いずれにせよ、インフレの鎮静化と雇用の最大化という難しい課題に直面することになります。サプライチェーンの混乱はなかなか終息が見通せない中、予想よりも早く、利上げが行われるかもしれません。これから4年間の任期中に暴落もあれば、暴騰もあると思います。アメリカ経済のかじ取りをよろしくお願いします、という期待を込めて、記録しておきたいと思います。

 

発表が伝わった直後は、安心感からか一気に続伸したものの、朝起きてみればNASDAQは売られていました。ドル円は一気に115円台に。ヨーロッパでは、再びコロナが猛威をふるっていますし、また別の変異株が発生しないことを祈るばかりです。というか十中八九、ノーマスクなのが原因だろうと思うのですが、マスクしたら死んじゃう病に掛かっているんでしょう。ワクチンも科学と言うより、党派性、意思表明の証となっているわけで、日本の感染状況は落ち着いていますが、入国緩和措置を取っている以上、少なからず影響を受けそうです。

 

不安の種は尽きませんが、見通しを全てクリアになることなど、あり得ないわけで。強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育つ。アメリカがロックダウンした頃が悲観の極みだったとすれば、いまはどのあたりなのでしょうか。禍を転じて福と為す。コロナの恐怖に怯えずに済む世界が到来するその日まで、生き抜きたいと思います。